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自然と歴史が息づく薩摩川内市の蔵元を巡る旅

自然と歴史が息づく薩摩川内市の蔵元を巡る旅

薩摩川内市マップ

鹿児島県の北西部に位置している薩摩川内市は、みどり豊かな山々や湖、豊かな温泉などが揃う魅力たっぷりな街。また、この地には長い歴史を誇る蔵元が点在し、それぞれが歴史を紡いできました。今回は薩摩川内市の魅力に触れつつ、伝統の技が息づく蔵元を巡ります。

音楽仕込み×樽熟成が織りなす極上の味わい
―田苑酒造株式会社―

田苑酒造

最初に訪れたのは、樋脇町にある田苑酒造。樋脇町は、古くから豊かな天然水に恵まれ、周辺には美しい田園風景が広がっていました。前身の塚田醸造場からこの地で焼酎造りが続けられ、初代社長・本坊豊吉氏は初めて訪れた際この景色に感銘を受け、「田苑酒造」という名を決めたといわれています。

工場長の松下さん

企画課の松元さん

今回出迎えてくれたのは、工場長の松下英俊さん。田苑酒造の製造部門を支える杜氏の役割を担っています。そして、企画課の松元太吾さん。これまで、営業や製造などあらゆる部署を経験し、鹿児島のみならず、東京や大阪でも田苑酒造の魅力を発信されてきたそうです。
お二人と共に、田苑酒造のこだわりが詰まった製造工程を見学しました。

音楽の刺激によって発酵を促進し、また貯蔵時には熟成の促進が期待できるとのこと

音楽の刺激によって発酵を促進し、また貯蔵時には熟成の促進が期待できるとのこと

仕込みの場へ足を踏み入れると、クラシックな音楽が響く優雅な空間が!これが「音楽仕込み」の現場です。特殊なスピーカー(トランスデューサー)をタンクの両サイドに取り付け、流れる音楽の振動を焼酎に伝えることで、まろやかさやなめらかさのある味わいを生み出します。田苑酒造で造られる全ての焼酎が、一次仕込みの段階で音楽を聴いているそう。また瓶詰め前の最終調整にも音楽を活用し、風味を整える仕上げを行っているそうです。実際にタンクに手を当てると、細かい振動が伝わり、音楽が焼酎に影響を与えていることを実感できました。

見学の際も、私たちに馴染み深い曲が流れていました

音楽仕込みに使われている楽曲はクラシック。数ある名曲の中で、親しみやすい30以上の名曲が選ばれています。クラシックを主流としているのは、楽器や音質が多彩で幅広い音域がゆるやかに感じられるため、焼酎に与える良い影響が多いとされているからだそうです。

現在約数千にものぼる樽を所有しているそう

現在約数千にものぼる樽を所有しているそう

続いて訪れたのは、8階建ての貯蔵施設。各フロアには驚くほどの数の樽がぎっしりと並んでいます。
田苑酒造は26年に及ぶ研究の末、1982年に日本初の「樽熟成麦焼酎」を完成させました。この26年の間には、樽にどのような酒質の焼酎を詰めたらいいか、どれくらいの期間貯蔵すればいいかなど、たくさんの試行錯誤を重ねてきたとのこと。樽熟成麦焼酎はまさに先人の努力の賜物ですね。

また樽貯蔵では、焼酎の色の管理も重要です。無色透明な焼酎は、だんだんと琥珀色に染められます。しかし焼酎には色規制というものがあり、焼酎として分類されるための色の管理も徹底されています。

ちょっぴり怖いけど、タンクの上からは壮大な景色が!

ちょっぴり怖いけど、タンクの上からは壮大な景色が!

敷地の奥にそびえ立つ巨大なタンク。今回は特別にその上へ案内していただきました!晴れた日は、樋脇町の美しい風景を一望でき、また時には、雪景色、霧に包まれた幻想的な景色が広がることも。蔵人たちは、この場所から日々自然の移ろいを感じ、焼酎造りに励んでいます。

もたもた、だらだらしている様子を表す「ちんたら」という言葉は、このチンタラ蒸留器を使った蒸留の様子が語源なんだとか

最後に訪れたのは、なんとも趣深い建物。ここは熊本県山鹿市にあった江戸時代の清酒蔵を移設して開館した「焼酎資料館」です。外観・内観ともに歴史の趣を残し、塚田醸造場時代に使用されていた道具類が展示されています。ここでは、田苑酒造の歩みを学びながら、焼酎文化の奥深さに触れることができます。

館内にピアノの美しい音色が響きます

館内にピアノの美しい音色が響きます

焼酎資料館では、年1回「田苑酒蔵サロンコンサート」が開催されています。この活動は、地域の文化向上と活性化をめざして実施されてきました。趣のある空間で行われる生演奏は、とても心地良く、特別なひとときを過ごすことができます。

この資料館で、試飲も体験しました。まずいただいたのが「SUN SUN HOP」。原材料にアロマホップとビール酵母を使用した焼酎で、グレープフルーツのような香りが特徴です。フルーティーな香味は、炭酸割で爽快感を味わえます(おすすめは焼酎1に対し、炭酸を2~3)。また蔵元おすすめのジャスミン茶割りは、ぶどう系の香味へ変化し、新たな味わいが楽しめます。
「自分に合った楽しみ方を探すのも、焼酎を味わう楽しみのひとつです」と教えてくれた松下さん。焼酎の奥深さを感じながら、自分にぴったりの一杯を見つける時間も楽しいひとときとなりそうですね。

焼酎の特徴・飲み方もたくさん教えてもらいました!

ラベルが特徴的な「田苑 エンヴェレシーダ」。昔ながらの芋臭いという焼酎のイメージを、樽熟成で覆すような一杯を目指したのがこの焼酎なのだとか。「飲んでみると、『えっ芋焼酎!?』という驚きの声が多いです」という松下さんの言葉通り、オレンジ系の香味が特徴で飲みやすく、でもしっかりと味の余韻を感じることができる一杯です。
ちなみにこの「エンヴェレシーダ」はポルトガル語で「熟成」を意味し、味とともにインパクトを与える名です。

音楽仕込みが生み出す、唯一無二の味わい。そして伝統を受け継ぎながらも、新たな挑戦を続ける田苑酒造。これから生み出される味わいも期待が高まるばかりです。

※焼酎資料館の見学は1週間前までの完全予約制となります。

ショッピング・グルメ・温泉|道の駅 樋脇 遊湯館

田苑酒造から車で5分、県道川内加治木線沿いにあり、市比野温泉の入口に位置する「道の駅 樋脇 遊湯館」に到着しました。

特徴的な外観が目印

まず訪れたのは、地元の特産品が集まる物産直売所「ふとどん市場」。ここでは、新鮮な農産物をはじめ、銘菓や手作り加工品が豊富に揃っています。「薩摩川内市の宝探しの場」にぴったりの魅力あふれるスポットです。

市場のすぐ近くでは、美味しそうなつけあげ(さつまあげ)を発見!さまざまな種類のつけあげが並ぶ「庵地つけあげ店」は、鹿児島県薩摩川内市の甑島に伝わる昔ながらの製法を受け継いでいます。魚のすり身と調味料だけで作られたつけあげは、魚の旨みがぎゅっと凝縮され、ふわふわの食感。甑島の絶品の味をテイクアウトするのはもちろん、近くのテーブルスペースですぐに味わうこともできます。

甑島の味を本土で味わえます

物産館に併設されたお食事処「食楽 湯の茶屋」にやってきました。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事を楽しめるレストランです。
ここでいただいたのは、薩摩川内市ご当地グルメ「せごどんぶり」。西郷隆盛が味噌づくりを得意とし、また豚肉が大好物だったことから、これらを使った丼ぶりが誕生しました。甘辛いタレで味付けされた豚肉が温かいご飯と相性抜群。箸が止まらなくなる絶品グルメです。

卵を加えれば、さらにまろやかな味わいに

卵を加えれば、さらにまろやかな味わいに

建物の外には、足湯(島津の殿様湯)が常設されています。市比野温泉の泉質を手軽に楽しめる足湯は、旅の疲れを癒し、くつろぎのひとときを与えてくれます。
また隣には、市比野温泉の湯を無料で持ち帰れる人気スポットも。現地に限り飲むこともでき、自宅に持ち帰れば、温泉の恵みを存分に堪能できます。温泉街ならではの贅沢なサービスです。

ロゴ入りのタオルも販売

観光・歴史|永利のオガタマノキ(石神神社)

永利町にやってきました。この町を訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいのが石神神社。ここには、胸高周囲6.7m、高さ約22m、推定樹齢約800年を誇る「オガタマノキ」が堂々とそびえ立っています。

近づくほどに、その圧倒的な力強さが感じられます

近づくほどに、その圧倒的な力強さが感じられます

「オガタマ」という名前は、「招魂(オキタマ)」が転じたものといわれ、玉串として用いられるなど、古くから神社と深い縁のある樹木とされています。
昭和19年には国の天然記念物にも指定されました。その威厳ある姿には、訪れる人々も思わず圧倒されることでしょう。

奥深い味わいを造り出す、甕仕込みと職人技
―オガタマ酒造株式会社―

石神神社から車で5分にある、オガタマ酒造に到着です。その名はまさに、樹齢約800数余年、国指定天然記念物である御神木「オガタマノキ」にちなんで名づけられました。
出迎えてくれたのは、オガタマ酒造の杜氏として10年、焼酎造りに20年携わる課長の草道和樹さん。草道さんの軽快なトークに惹き込まれながら、仕込みの現場へと案内していただきました。

仕込みの甕や麹室を見学

鉄幹蔵は仕込みに用いる600L~800Lの甕が150個あり、県内でも屈指の本数を誇る仕込み蔵です。蔵に一歩足を踏み入れると、甕が地中に埋められた光景が広がり、壮大で伝統的な製造場の雰囲気を感じることができます。甕を地中に埋めることで、外気温の寒暖差に左右されにくく、安定した醪の発酵が行われるとのこと。
この蔵では代表銘柄の「鉄幹」が主に造られており、一次・二次仕込みを甕で行う製造方法は他に類を見ません。1回の仕込みで450㎏の麹と2,250㎏の芋を使用し、一升瓶で1,000~1,200本の焼酎が生産されるそうです。

木桶蒸溜器は、現在日本で一人しかいない職人によって作られているという

木桶蒸溜器は、現在日本で一人しかいない職人によって作られているという

蔵の一角に木桶蒸留器が設置されています。昨年、現在の木桶蒸留の設置1年目に、「鉄幹」は鹿児島県本格焼酎鑑評会にて代表受賞を受けました。焼酎の味わいを生み出すもののひとつとして、木桶蒸留の力が大きく寄与しているのです。

蛮酒の杯が貯蔵されています

蛮酒の杯が貯蔵されています

蛮酒の杯が貯蔵されています

次に訪れたのは「蛮酒蔵」。ここには1フロア70ほどの甕が並んでいるそう。2階や3階には、その甕を搬出するための開口部が設けられており、酒蔵ならではの外観です。
それぞれの甕で寝かせた焼酎は、味や香りはさまざま。そのため、異なる風味をもつ焼酎をブレンドし、絶妙な味を作り出すのが職人の技です。中には1つの甕でバッチリと仕上がっているものもあり、そのお酒は鹿児島の方言で「頂点」を意味する「ずっきゃん」という銘柄になります。

見学中、手作業でラベルを貼る工程を拝見しました。全商品の6〜8割は人の手でラベリングされているとのこと。一つひとつ丁寧に貼られたラベルから、造り手の想いが伝わってきます。

オガタマ酒造の5つの銘柄で風味の違いを体験

オガタマ酒造の5つの銘柄で風味の違いを体験

最後に、テイスティングを体験!試飲には、草道さんがおすすめする順番があるとのこと。そのポイントが焼酎の味わいの違いです。大きく分けて焼酎造りは、麹・芋・蒸留方法・貯蔵・酵母の違いで味が変わっていきます。そのポイントを押さえて試飲していくと、違いをよりわかりやすく感じられるといいます。

はじめにいただいたのは、「鉄幹」。白麹を使用し、香味がより広がるお湯割りが合うそう。次にいただいた「鉄幹 黒」は黒麹仕込みで、味をしっかり味わうことができるロックや水割りがおすすめとのこと。同じ原料でも、麹の違いで風味が変わるのはとても興味深い体験です!

続いて「さつまげんち」。戦前戦後に薩摩で作られていた「げんち芋(源氏芋)」を使用。「鉄幹 黒」とは麹は同じですが、芋の違いが感じられます。げんち芋は昔ながらの芋ではありますが、その味はフルーティー。そのため、炭酸割りが合う逸品です。

4つ目は「蛮酒の杯」。ここから貯蔵系のお酒になりました。蜂蜜のような甕の甘い香りをもっていますが、貯蔵しているからこそ感じられるシャープな味を堪能できます。
そして最後は「鉄馬」。蛮酒蔵で寝かせた焼酎を樽貯蔵したこの焼酎は、樽の香りと熟成によって生まれたすっきりした味わいをもった一杯です。

草道さんに飲み方について尋ねると、「好きなように楽しんでほしい」という答えが。ちなみにオガタマ酒造の焼酎は、昔ながらの古典的なスタイルだが、炭酸割りが合う銘柄が多いのだとか。割り方はさまざまありますが、中にはホットミルクで割り、スイートポテトのような風味を楽しむ人もいるそう。いろいろな割り方で楽しめるのが、また焼酎の魅力ですね。

試飲の順番を重視するだけで、味や香りの違いが歴然

最後に「焼酎造りに失敗という失敗はない」と教えてくれた草道さん。一見、試してみようか迷うものでも、ブレンドに加えることで全体の風味が格段に向上することがあるそうです。焼酎造りにおいて無駄になるものはなく、また職人のブレンド力によって生まれた味が、私たちを魅了してくれます。

オガタマ酒造では、「昔ながらの製法にこだわった焼酎造り」「『古き良き』商品を、今の時代にあった製品として蘇らせること」「過去の歴史の中から新しいものを発見すること」をテーマに、焼酎造りに取り組んでいます。
そして商品造りはもちろん、地域文化も守っていきたいという思いを大切に、それぞれの時代にあったおいしい焼酎の歴史造りに努めています。

オガタマ酒造の想いや職人技、そして歴史が詰まった焼酎。心を込めて造られたその一杯を、じっくりと味わってみてください。

蔵人の情熱が紡ぐ、伝統と革新の焼酎蔵
―山元酒造株式会社―

大正元(1912)年の創業以来、五代町で焼酎造りを行ってきた山元酒造を訪れました。100年以上の歴史を誇るこの焼酎蔵は、数多くの銘柄を世に送り出してきました。代表銘柄「さつま五代」や「蔵の神」の旗が風に揺れ、まるで私たちを歓迎しているかのようです。

蔵を案内いただいたのは、製造部長の上中真人さんと製造課主任の山川大輔さん。お二人と一緒に向かった先は手造り工場。この建物は創業当初から現存し、移築されて現在の場所に至ります。ここでは、昔ながらの製法にこだわった「さつまおごじょ」や「農林二号」などの仕込みが行われています。

上中さん(写真左)と山川さん(写真右)

手造り工場に入ると、そこには甕壺がずらり。ここでは、7月下旬~12月上旬にかけて仕込みが行われます。注目したのが、甕壺の内側に見られる白い模様のようなもの。これは、ひび割れなどを補修した跡だそうです。毎年、仕込み前に甕に水を入れ1週間放置し、水位の変化によって割れていないかを確認します。
さらに、割れた場所を見つける方法は、先人の知恵。お湯割りグラスを2つ重ねて水を張り、3日待って水漏れを確認します。もし水が漏れなければ、再度水を足して3日間放置し、これを繰り返して割れた箇所を補修します。この地道な作業が、伝統的な和甕の保持につながります。

甕の中には、日本の職人が手作りしたオリジナルなものもあるといいます

甕の中には、日本の職人が手作りしたオリジナルなものもあるといいます

甕の中には、日本の職人が手作りしたオリジナルなものもあるといいます

焼酎造りと真摯に向き合う上中さんと山川さんは、酵母がアルコールを作りやすい環境を作るために温度管理を最も大切にしているとのこと。その日の気候に合わせて温度調節の加減も調整し、酵母にストレスを与えないよう心掛けています。
仕込みの期間にこの部屋に入ってまず感じるのは、もろみの発酵の「音」なんだとか。その音によって、発酵の良し悪しを感じ取り、そして色や香りをみて、状態が良くない時には話し合いを重ね修正していきます。五感を研ぎ澄まして行う、繊細で重要な作業です。

焼酎造りに関わって15年の山川さん。日々良い焼酎造りができるよう熱心に取り組まれています

また、山元酒造のこだわりは原料にも込められています。なかでも芋は、日照時間や気候の影響を大きく受けるため、鹿児島県内の芋農家の方々と密にコミュニケーションを取り、その年に最良の芋を仕入れるよう努めています。そしてその時々の芋の状態に応じて、仕込みの微調整を行っているそうです。

最後に、テイスティングができる場所へ案内していただきました。そこには山元酒造の銘柄がたくさん並んでいます。

カウンター越しにお話を聞きながら試飲を堪能

最初にいただいたのは、山元酒造を代表する「さつま五代」、「蔵の神」、そして「BEYOND GODAI」です。創業当時から造られる「さつま五代」は、お湯割りや水割りでも、しっかりとしたコシに味がブレず、焼酎本来の味わいを堪能できます。
そしてつづく代表銘柄「蔵の神」。ロックや水割りではすっきりとした味わいが広がり、お湯割りでは甘みを感じる柔らかな口当たりが特徴です。

「BEYOND GODAI」の抱き枕を発見!

そして約3年をかけて開発された「BEYOND GODAI」は、清酒造りに使用される吟醸酵母で仕込み、パイナップルやマスカットの豊かな香りが漂います。近年多様化する焼酎の飲み方に合わせ、さまざまな割り方で楽しんでほしいという思いが込められて誕生しました。華やかな香りを一層広がる飲み方としては、炭酸割りがおすすめとのこと。

最後にこんな焼酎のラインナップも。今回蔵見学で訪れた手造り工場で仕込まれる、甕壺仕込みの「さつまおごじょ」。「蔵出しさつまおごじょ」は甕壺仕込みの風味がそのまま閉じ込められています。
また、幻の品種「農林二号」を使用した逸品も。山元酒造の農業法人「焼酎蔵ファーム」で栽培したものを原料に使用しており、蔵人たちも自分たちの手で農業を行っているのだとか。こうした手間暇かけた原料を使った焼酎は、まさに職人たちのこだわりの結晶です。

山元酒造の職人たちの熱意をたっぷり感じた蔵見学。受け継がれる技と魂に思いを馳せながら、至高の焼酎を味わってみてはいかがでしょうか。

観光・歴史|薩摩国一の宮 新田神社

「川内」という地名は、ニニギノミコトがこの地に千台(うてな=高殿)を築いたことに由来するそう

「川内」という地名は、ニニギノミコトがこの地に千台(うてな=高殿)を築いたことに由来するそう

山元酒造から車で5分。到着したのは、新田神社 二の鳥居です。新田神社は、稲穂の神ニニギノミコトを中心として祀る薩摩国一の宮。平安時代から、薩摩国の守り神として朝廷にも深い信仰をうけ、今もなお皇族の方々含め、多くの参拝者が訪れます。
鳥居をくぐると、その先には小高い神亀山しんきさんがそびえ立ちます。実は新田神社の境内は、この神亀山の頂上に位置しています。太鼓橋を渡り、いよいよ参道へ。322段の参道の石段を登ると、朱塗りの社殿が見えてきます。

境内に足を踏み入れると、まず目に入るのは子抱き狛犬。この狛犬は、古くから安産のご利益があるとされ、安産祈願に日々多くの方々が祈願されています。

山元酒造と新田神社の深い縁が感じられます

県指定有形文化財となっている本殿には、山元酒造の銘柄「さつま五代」「蔵の神」が奉納されています。仕事始めなど節目ごとに訪れるという山元酒造の方々にとっても、新田神社は特別な存在なのですね。

本殿の柱には、龍の装飾が施された龍柱

新田神社の御守には、それぞれ特別なデザインが込められています。「安産守」には子抱き狛犬、「勝守」には川内の大綱引や島津義弘公の兜がモチーフにされています。どれも新田神社や薩摩川内の力強いエネルギーをいただける御守です。

また「運気上昇御守」や「開運招福御守」は、社殿の中にある龍柱がデザインされており、訪れる人々にさらなる幸運をもたらしてくれることでしょう。

高さ約20mにのぼる、新田神社の大楠おおくすにも注目

※本記事の情報は、取材当時のものです。

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