もっと美味しく!焼酎の基本の飲み方
お湯割り、水割り、ソーダ割り、と様々な飲み方を楽しめる鹿児島の焼酎。
数多くの銘柄を取り扱ってきた鹿児島市の本格焼酎Bar 礎 池畑さんに、焼酎の基本となる飲み方を教えていただきました。
ソーダ割り
[用意するもの]
・焼酎(紫芋・紅芋系を使ったもの、またはフルーティーなもので、できればアルコール度数30度以上がおすすめ)
・炭酸水
・氷
・冷やしたグラス
・マドラー(グラスの底まで届く長さのもの)
- 使用するグラスは冷凍庫に入れて冷やしておきます。
グラスを冷やすことでお好みで氷を入れずに焼酎ソーダ割りを楽しむのもおすすめ。 - 焼酎はグラスの1/4まで注ぎます。
注ぐ焼酎は一般的なアルコール度数25度前後のものでも良いのですが、30度以上のものを使用するとより香りを楽しめます。 - 炭酸水は氷にぶつけないようにグラスと氷の隙間に静かに注ぎます。
- マドラーをグラスの底まで入れ、炭酸が飛ばないように氷を持ち上げるように底からゆっくり2回混ぜます。
- 炭酸とともに広がる焼酎の香り、そして喉越しをお楽しみください。
36度を超える焼酎(原酒)は冷凍庫に保存するとトロッとした舌触りが楽しめますので、手に入った場合はぜひお試しください。
お湯割り
[用意するもの]
・焼酎
・お湯
・グラス
・ちろりなど燗つけに使用する酒器(耐熱素材のもの)
・鍋(燗つけ用)
・温度計
お湯が先か、焼酎が先か−焼酎の本場・鹿児島でも度々議論となりますが、「基本的にはどちらも間違いではない」と池畑さんは言います。
ただ、味わいには若干の違いがあり、お湯が先だと甘くなり、焼酎が先だとドライな味わいになるとのこと。
その違いを知って、お好みで作り分けてみてはいかがでしょうか。
お湯割りはグラスに焼酎とお湯を入れていただく方法もありますが、ここではまろやかな味わいが楽しめる燗つけをご紹介します。
ひと手間かけるその時間もゆったりとした気持ちでお楽しみください。
- 燗つけ用に鍋にお湯を沸かします。
- ちろりなど燗つけに使用する酒器に焼酎1:水1を入れます。
- お湯が沸いた鍋にちろりを入れ、冬場は50度、夏場は42度になるまで温めます。
- グラスに注ぎ、温かいうちに湯気とともに立つ香り・味わいを楽しみます。
あらかじめ水で割った焼酎を温めることでまろやかな味わいとなります。 - 作り方にこだわったら、ぜひグラスにもこだわってみては。
ワイングラスのような足付きの耐熱グラスに注ぐといつものお湯割りがまた違った味わいに感じられます。
水割り/ロック
[用意するもの]
・焼酎
・(水割りの場合)ミネラルウォーター(軟水がおすすめ)
・氷
・グラス
・マドラー
- 常温の焼酎を入れることで氷が溶けるため、氷はグラスに多めに入れます。
その後、マドラーで軽くかき混ぜてグラス全体を冷やします。 - グラスが冷えたところで焼酎をグラスの半分まで注ぎます。
- 水割りの場合は、9分目くらいまでミネラルウォーターを注ぎます。
ミネラルウォーターは軟水がおすすめです。 - マドラーを使い、2回ほど軽く混ぜます。
- 氷が溶けることで少しずつ味わいが変化するのを楽しみながらお召し上がりください。
鹿児島の蔵元から集めた1500銘柄が迎える 「本格焼酎Bar 礎」
鹿児島市の繁華街・天文館の中心に店を構える「本格焼酎Bar 礎」。
まず驚くのはカウンターにずらりと並ぶ鹿児島県内蔵元の1500銘柄にも及ぶ焼酎の数々。
自身も焼酎造りに関わってきた元蔵人のオーナー・池畑裕一さんは圧巻の品揃えについて、「鹿児島の人こそこれほどの数の焼酎があることを知らない」と語ります。
県外の方はもとより、鹿児島の方にも焼酎の本当の美味しさを知ってもらいたいと2009年にオープンした「本格焼酎Bar 礎」では、焼酎ビギナーはもちろんこれまで焼酎を楽しんできた方にもその日の気分やお好みに合わせて美味しい焼酎をご提案しています。
まるで焼酎ミュージアム
店内には歴史年表から蔵元マップに蒸留機レプリカまで、焼酎にまつわる資料が多数展示されており、本格焼酎Bar 礎に来るだけで焼酎のことを学べるほど。
もちろん、本格焼酎Barだけあって、一通り資料に目を通して焼酎への期待を高めたら、興味をもった銘柄やその日の気分を伝えて極上の一杯を楽しめます。
鹿児島の風土で育ったさつまいもなどの素材、そして蔵元こだわりの焼酎造りに思いを馳せながら、元蔵人のオーナーと焼酎談義に花を咲かせてみては。
本格焼酎Bar 礎
TEL:099-227-0125
営業時間:20時~3時
定休日:不定休
URL:https://bar-ishizue.com/