素材の鮮度と伝統の技
薩摩酒造株式会社は、鹿児島県南端にある枕崎市に位置し、枕崎市では唯一の焼酎蔵です。
昭和11年に複数の蔵元が集まり薩摩合同酒精株式会社を設立し、後に薩摩酒造株式会社へと変更しました。
薩摩酒造は、火の神蒸溜所、頴娃蒸留所、明治蔵の3つの蔵を持ち、中でも明治蔵ではその名の通り明治の頃より使用している甕壺などの設備を用いて、焼酎造りに取り組んでいます。
代表銘柄「さつま白波」を始めとする各銘柄を製造する蔵のこだわりは、新鮮なさつまいもが採れる畑の中に蒸留所を設けたこと。
収穫したばかりのさつまいもを焼酎造りへと利用できることから、鮮度を落とすことなく高い品質の焼酎造りを実現しています。
また、焼酎造りの伝説の職人集団と呼ばれた黒瀬杜氏の技を現代にも継承しており、昔ながらの製法を現代にも受け継いでいます。
焼酎文化を楽しみながら学べる明治蔵
薩摩酒造の3つある蔵のうち、明治蔵では焼酎にまつわる資料館も備え、焼酎を味わうだけでなく、焼酎造りの現場を見学したり、設備や酒器などの文化に触れることもできます。
また、明治蔵に併設する花渡川ビアハウスでは、地元枕崎のご当地グルメや芋焼酎をご堪能いただけます。
グローバルに、若年層に-焼酎文化を広げる取り組み
薩摩酒造株式会社では海外に拠点を持ち焼酎文化を広げる取り組みを行っており、2020年には中国の大規模なオンラインコマースイベントでも注目され、その他の地域にも焼酎をカクテルなどを通して親しんでもらおうと商品開発を行うなど、国内に限らず世界に向けた取り組みにも力を入れています。
また、セレクトショップのBEAMSとのコラボレーションは2019年の女優のんに続き、2020年は芸人としての活躍だけでなく独自の感性で生み出されるアート作品が人気のくっきー!とのコラボレーションが話題となり、「焼酎」を様々な角度から楽しむアプローチが注目されています。
焼酎の楽しみ方もこれまでの、食事と一緒に、仲間と語らいながら、といったシーンだけでなく、食後からベッドに入るまでの寛ぎのひとときに味わいたい銘柄など、焼酎の可能性を広げる提案を行っています。
伝統を継承しながらも未来への歩みを止めない、薩摩酒造の次の一歩に目が離せません。