女性プロジェクトチーム『From0(以下、フロムゼロ)』の皆さんと、おいしいだけじゃない焼酎の様々な魅力を徹底解剖するシリーズの後編です。
前編でご紹介した、“焼酎は糖質・プリン体ゼロ!”に続く、焼酎ならではの魅力を4つご紹介します!
焼酎で「だいやめ」!疲れをリセットしてストレスフリーな毎日を。
「だいやめ(ダレヤメ)」とは鹿児島の方言で晩酌。焼酎を飲んでその日の疲れを癒やし、明日に向けて気持ちの切り替えを行う習慣のことを意味します。
実際に、焼酎に含まれるアルコールには、ストレスを感じた時に脳内で分泌されるアドレナリンを鎮める効果や、血行を促す働きがあります。ほろ酔いになると気持ちがリラックスして、不安感が減る気がするのはそのため。
また、焼酎は原料由来の個性豊かな香りや風味を楽しむことができますが、中でも芋焼酎には「リナロール」といって、バラやラベンダーなどの植物と同じ成分が含まれているのだそうです!香りをかぐだけでリラックス効果を発揮する、アロマのような働きもあるのですね。お湯割りにすると、香りも広がりやすくなるのでおすすめです。
もちろん、飲みすぎは良くないですが、適度な飲酒であれば、寝付きも良く熟睡できるので、疲労回復につながります。そして質の高い睡眠は、美肌づくりに効果テキメン!疲れやストレスを翌日に持ち越さない休み上手な人は、実は晩酌ルーティーンを欠かさずやっているかもしれません!?
焼酎が病気を予防!?健康な人は、焼酎を飲んでいる!
脳梗塞や心筋梗塞などは、血液の中の血栓(血の塊)が原因ですが、これを溶かすには、プラスミンという線溶酵素が必要になります。このプラスミンの量が、焼酎を飲んだ後の方が、同量の日本酒やビールを飲んだ後より多かったという実験結果が出ているそうです! さらに、どの成分による効果なのかはまだ分かっておりませんが、焼酎を飲むことで、血液をサラサラにする効果も期待できます。善玉コレステロールが増え、各細胞から悪玉コレステロールを肝臓に運んで処理し、減っているためとも言えます。
また、現代人の食生活は酸性食品に偏りがちな中、アルカリ性食品もバランスよく摂取することが大切ですよね。和水(蒸溜した焼酎に、アルコール度数を下げるため水を加えること)や割り水(水割りやお湯割りなど)によって、ナトリウムやカルシウムを含むミネラルウォーターを使う焼酎はアルカリ性食品。このことからも、健康志向の人には、同じ飲むなら焼酎がオススメということが分かります。
焼酎の「肴(さかな)」は栄養たっぷり、美人のおつまみ!
今では食中酒として焼酎を楽しむ人も増えていますが、鹿児島で昔から焼酎のつまみとして親しまれてきた食べ物を見てみると、栄養価の高いものがずらり!おいしいだけでなく、美容・健康にも良いのなら、どんどん飲んで食べてしまいそうですが、、、何事も摂りすぎは禁物です。食べすぎ、飲みすぎないようご注意を!
○鳥刺し<ビタミンA・B1・B2やナイアシンを含む>
○ガランツ<カルシウムなどのミネラルが豊富>
○キビナゴ<DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を多く含む>
○さつま揚げ<良質なタンパク質やビタミン・カルシウムを含み、低脂肪でヘルシー>
○豚骨<良質なたんぱく質やビタミンB1を多く含み、不飽和脂肪酸のオレイン酸も含む>
「サツマイモの芋づるも佃煮や炒めものにしたらおいしいんですって」
「西さんがSNSで紹介されていた天ぷらのレシピ、簡単で焼酎にも合ってすごくおいしかったです!」
「薬膳スパイスであるニッキの根、鹿児島で言う「けせん」を漬け込んだ焼酎が、体にも良いし、香りさわやかですごくおいしかったですよ!」
フロムゼロの皆さんからも、おいしい情報がたくさん出てきました!
長寿の島・奄美諸島が誇る黒糖焼酎のメリット
100歳を超えてもなお元気!長寿の島と呼ばれる奄美諸島では、特産の黒糖焼酎が昔から飲まれてきました。黒糖は、ビタミンB1、B2、ミネラル、カルシウム、タンパク質、無機質などが豊富に含まれるアルカリ性食品です。ブドウ糖の吸収が早いため疲労回復効果が高く、ビタミンやミネラルが豊富なため美容にも良くて、サトウキビ汁には中性脂肪の生成抑制成分も含まれるなど、様々な効能があると言われています。
また2020年には、芋焼酎や黒糖焼酎に、健康長寿を促進するホルモン「グレリン」と同じ働きの物質が含まれていることも分かっています。
「サトウキビを使っているので甘いお酒と思っていたけど、ほんのりと甘い風味でスゥーっと飲みやすい」「割り材を選ばず、アレンジしやすいのも良い」などの声も上がりました。どんな料理にもマッチするだけでなく、ハーブや香味野菜、フルーツを使ったカクテルなど飲み方のバリエーションも豊富なところに、女性の注目も集まっているようです。
焼酎との上手な付き合い方
ここまで、焼酎のおいしいだけじゃない、健康的なメリットを紹介してきました。
「焼酎は割って飲むことが多いので、他のお酒に比べてコスパが良い」「居酒屋など外飲みで単品注文するときも、焼酎はリーズナブル」など、“お財布に優しい”ことから焼酎を選ぶという人も多かったようです。
「おいしいものと焼酎は、人と人をつなぐものだと思います」と西さん。皆でテーブルを囲み、焼酎で乾杯すれば、食事もおいしく、会話も弾みますよね。仕事とプライベートを両立させる考え方や、オンラインでのコミュニケーションが定着した昨今では、20代の若者らの方が「飲み二ケーション」を重視しているといったデータもあるようです。
Instagramで日常生活のことを綴る塩満さんは、焼酎好きじゃない人とも焼酎のことで交流できる新たなコミュニティを楽しんでいるそう。子育て中の上ノ町さんは家族で楽しめる酒店を目指してオリジナルグッズを展開するなど、これまでとは異なる客層にも焼酎に触れてもらう機会づくりを行っています。
焼酎を飲み始めたきっかけ、好きなところ、楽しみ方は人それぞれ。焼酎をまだ飲んだことがない人も、お酒が苦手な人も、ぜひ今一度、健康的でハリのある生活を送るきっかけの1つとして、鹿児島の焼酎を試してもらえたらと思います!
協力:南九州酒販株式会社
(前列左から:赤﨑真紀さん、菊池ちはるさん、川﨑久美さん、脇田沙耶さん/後列左:古市美由紀さん、後列右:古川知美さん)
※本記事の情報は、取材当時のものです。