もろみが教えてくれた焼酎造りの面白さ
鹿児島県の南端に位置する枕崎市に蔵を構える薩摩酒造株式会社。
代表銘柄「さつま白波」を始めとする焼酎の製造全般を取り仕切っているのが、取締役製造本部長 小峯修一さんです。
小峯さんは、昭和54年の入社以来製造現場を渡り歩き、現在も薩摩酒造の焼酎造りを支えています。
焼酎造りに邁進された自身の歴史を紐解くと、入社後2〜3年目のある晩を思い出します。
ゆっくりと空を眺めては考え事をするような杜氏の様子を不思議に思っていると、「大事なことは真夜中に起きている」と告げられます。
許可をもらって工場に足を踏み入れると、聞こえてきたのは真夜中の静かな蔵に響くもろみの発酵の音。
それまで物理を学び、数値で世界を考えてきた自身にとって、「焼酎」を生き物として捉えた初めての瞬間でした。
以来、小峯さんは焼酎造りの面白さに目覚め、美味い焼酎を求める日々が始まります。
オフタイムも続く焼酎への探求心
多くの人に愛される焼酎を目指すには視野を広げて世界の酒も学ばなければ、とワインについても資格を取るなど研究熱心な小峯さん。
プライベートでの焼酎の楽しみ方を尋ねると、「毎日飲んでいます」という回答ながら、その内容は一般的な晩酌としての楽しみ方だけでなく、かつて焼酎の健康効果を研究していたものが習慣づいて、今も欠かさず決めた量を飲んで効果を確認されているとのこと。
オフタイムも続くあくなき探究心からは、焼酎に魅了され、その素晴らしさをもっと広めたい、という熱い想いが感じられます。
枕崎ならではの新鮮な鰹のタタキをソーダ割りで
薩摩酒造のある枕崎市は鰹節で有名な漁業の街。
そんな枕崎ならではの小峯さんのおすすめの焼酎の肴は、「鰹のタタキ」。
鰹のタタキは鮮度が命。鮮度が高いうちに船上で締めた生の鰹を炙って作るタタキは格別の美味しさ。
鮮度抜群の枕崎産鰹のタタキに合わせる焼酎は、「さくら白波」のソーダ割りがおすすめ。
鰹のタタキに合わせる酸味のあるタレと炭酸の相性が良く、「さくら白波」の華やかな香りがマッチします。